乾陽亮設計事務所のデザイン NewsLetter #27

儀平「近江のみそ」

際立つみその地味と香り
心を豊かにするごちそう

儀平「近江のみそ」

儀平「近江のみそ」

滋賀県の地場産業、老舗糀屋 儀平が最高級の「近江のみそ」を開発しました。
儀平は滋賀県の近江商人の街のひとつ、創業150年を超える五個荘の老舗糀屋です。工場も設備も新しく清潔に管理されており、その中で日本一美しいと自負される糀づくりを行っておられます。しかし逆に老舗ではあっても古いものが全く残っておらず、ほとんど何もない状態からイメージを構築しています。
まず設定したのはコンセプト「水と米」です。水はその場にある土地の状態や特性、米はそこで営まれてきた人と文化を象徴しています。滋賀県の水量が多く美味しい食材が採れる豊かな土地、またそこで育まれてきた米を使った発酵食品。この環境と文化から生まれたものが「近江のみそ」です。その風土と歴史を持って帰っていただくことを軸に置いたコンセプトが「水と米」です。

まず、水として写真は梅田彩華氏に「湿潤な環境で米を育てている風景」と依頼して撮影していただきました。
そして、米として儀平が育んできた歴史を感じさせるために、甲州手彫印章の望月煌雅氏に商品の特徴を表す4つの文字を彫っていただき、それらを使って「近江のみそ」を折形(おりかた)の作法に倣って包み、技術と文化性を添えています。
この風景と文化をパッケージとしてまとめ、「近江のみそ」の商品の一部として持って返っていただくことを意図しています。

(その他の写真 https://www.inuiyosuke.jp/ja/works/p.php?...


IMG: 近江のみそ 極み

近江のみそ 極み

「近江のみそ」は、近江米をはじめとする最高級の近江の素材を使い、儀平独自の伝統技術を守った天然醸造による手づくりみそです。「近江のみそ 極み」は最高の配合を極めた 滋味芳醇な逸品です。
近江で詠まれた和歌「あかねさす紫野行き〜」から色をいただいて、紫色の帯を巻いています。


IMG: 近江のみそ 白

近江のみそ 白

「近江のみそ 白」は、2種の糀を合わせた香り高い白みそです。
近江で詠まれた和歌「あかねさす紫野行き〜」から色をいただいて茜色の帯を巻いています。帯は、展示していると痛みやすいので、店舗やバイヤーから敬遠されますが、味噌パッケージに付いている特有の蓋の内側に帯紙を挟むことで回避しています。


IMG: 近江のみそ 倍糀

近江のみそ 倍糀

「近江のみそ 倍糀」は、儀平の極上米糀をふんだんに使用した贅沢なみそです。
もっとも色が濃く、滋味豊かな味噌ですが、一般の味噌より糀が倍量はいっており、甘めです。


IMG: 甲州手彫印章 望月煌雅氏によるコンセプト印

甲州手彫印章 望月煌雅氏によるコンセプト印

甲州手彫印章の伝統工芸士 望月煌雅氏による印。「湖国清水」「近江米製」「極上米糀」「滋味芳醇」の4つの特徴をそれぞれの意味に従って、文字から作って彫っていただいた。印影のデータ化に当たっても、形態や線の状態に対して指導を受けている。
コンセプト印は、特徴の説明から包装紙などで使用している。古いものが残っていない中で、儀平の歴史と文化性を印象づけている。
望月煌雅 https://koga-m.com/


IMG: フォログラファー梅田 彩華氏による滋賀の風景

フォログラファー梅田 彩華氏による滋賀の風景

写真は滋賀にある河川の上流の風景から、水田、商品写真まで全て梅田彩華氏のもの。
梅田彩華 https://www.umephoto.net/


儀平「近江のみそ」 DATA
儀平みそ(藤野商事株式会社 食品事業部)
〒529-1421 滋賀県東近江市五個荘竜田町149-3
TEL. 0748-48-8100
https://www.giheimiso.jp/
※オンラインショップで販売中です。

Design & Direction: 乾 陽亮
Photography: 梅田 彩華
Hand-carved Seals: 望月 煌雅(甲州手彫印章 伝統工芸士)


本メール内容についての問い合わせ先

乾陽亮設計事務所
www.inuiyosuke.jp

Email newsletter[at]inuiyosuke.jp

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